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2018-12-19

橫田空域


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That is a consequence of the military occupation.  Only few people are aware of its existence.  And it is very hard to explain it since they are invisible and have been deformed in diverse ways.

日本の航空料金が高いのは、米軍・横田基地が原因だった    週刊現代 20181203
日本の領空なのに自由に飛べない
首都圏上空の見えない壁
羽田空港や成田空港を利用する飛行機から外の景色を眺めていると、ふと気がつくことがある。たとえば関西方面から羽田空港に向かう飛行機の場合。

わざわざ空港から南へ50㎞ほどの地点を通り過ぎ、その後、房総半島端っこまで行き、左旋回した後に空港に着陸する。あきらかに遠回りをしている。

なぜなのか。もちろん東京都心部の上空を低空飛行できないなどの制限はある。しかし、理由はそれだけではないと語るのは『知ってはいけない2 日本の主権はこうして失われた』(講談社現代新書)の著者である矢部宏治氏だ。

「じつは日本の首都圏上空は米軍に支配されていて、日本の航空機は米軍の許可がないとそこを飛ぶことができません。いちいち許可を取るわけにはいかないため、JALANAの定期便はこの巨大な空域を避けて、非常に不自然なルートを飛ぶことを強いられているのです」(以下、発言はすべて矢部氏)

東京上空には巨大な「見えない壁」が存在しているのだ。これを「横田空域」という。東京・福生市にある米軍横田基地の上空を中心に広がる空域のことで、現在、米軍の横田管制が管理している。

「横田」という名で誤解しそうだが、その管制空域は神奈川県や静岡県、北は新潟県まで19県にまたがっており、高度7000mから2400m6段階の階段状になっている。

なぜこれだけ広大な空域を米軍が支配することになったのか。

「じつは'60年に岸信介首相が日米安保条約を改定するまで、日本の上空はすべて米軍に支配されていました。そのままでは『対等な日米関係』とは言えない。

そこで'59年に日本の空(=航空管制権)はすべて日本に返還するという取り決めが結ばれることになりました。

しかし、アメリカからすれば基地があっても、そこに自由に出入りできなければ意味がない。そのため裏で『米軍基地とその周辺は例外とする』という密約が結ばれたのです。

さらに『その周辺』という言葉の意味を途方もなく拡大させる形で、横田空域が生まれました」

羽田空港や成田空港に発着する航空機がこの空域を避ける方法は、迂回するか、その空域より上空を飛ぶかのどちらかしかない。そのぶん、時間を無駄にするとともに燃料費も余計にかかる。

「東京-伊丹間の飛行時間は現在、およそ50分ですが、横田空域がなくなれば40分になると言われています。また横田空域を避けるため、航空機は急上昇して、旋回しないといけませんから、そのぶんの燃料費がかかります。もちろんそれは利用者負担になります」

一般的な航空機は1秒でおよそ1ガロン(38ℓ)の燃料を消費する。燃料費は1ガロンで約300円なので、50分(3000秒)のフライトだと1回でかかる燃料費は90万円。

もし10分(600秒)フライトを短縮できたら、燃料費は18万円安くなるはずだ。仮に300人が乗っていたとすれば一人あたり600円。横田空域という障害がなければ、航空チケットだってそれだけ安くなるのだ。

また、不自然なルートを飛行するため当然、安全上の問題もある。

「特に空域の南側は羽田空港や成田空港に着陸する航空機が密集し、危険な状態になっています。

また緊急時、たとえば前方に落雷や雹の危険がある積乱雲があって、そこを避けて飛びたい時でも、管制官から、『横田空域には入らず、そのまま飛べ』と指示されてしまう」

世田谷の空にオスプレイ
それだけではない。この横田空域内なら、米軍はどんな軍事演習をすることも可能なのだ。東京であれば、高級住宅地と言われる世田谷区、杉並区、練馬区、武蔵野市などの上空はほぼ全域がこの横田空域内に入っている。

「たとえば、今年10月に横田基地への正式配備が始まったオスプレイは、すでにこの空域内で頻繁に低空飛行訓練を行っています。もし墜落して死者が出ても、正当な補償がなされる可能性は極めて低いのです」

'77927日、横田空域内で米軍ファントム機がエンジン火災を起こし、神奈川県横浜市緑区(現・青葉区)に墜落。火災により一般市民9名が負傷、うち3歳と1歳の男児2名の兄弟が全身火傷により死亡するという大事故が起こった。

しかし、パラシュートで脱出した米兵2名はいつのまにかアメリカへ帰国。裁判で事故の調査報告書の公表を求めた被害者たちには、日付も作成者の名前もわからない報告書の要旨が示されただけだった。

他にも最近、この横田空域が問題になったことがある。日本政府は東京オリンピックの開催に向けて、羽田の国際線発着枠を増やすために都心の上空を通過して羽田空港に着陸する新しい飛行ルートを策定した。

しかし、新ルートが横田空域の一部と重複していたため、米軍の許可を得る必要が生じたのだ。米軍側は民間航空機は通過を認めるが、重複部分の管制は米軍が行うと主張した。

協議の結果、航空機の通過時間帯を午後の短い時間に限ることなどを条件に、日本側の管制が認められる方向となったが……。

「結局そのために、米軍人が羽田の管制所に駐留することになったという情報があります。首都圏の上空が、世界でただ一国、外国軍に支配されている状況に加えて、そのほんの一部を数分間使うことさえ自由にならない。

日本という国がどれほど異常な状況にあるか、浮き彫りになったと言えます」

米軍の基地問題は沖縄に限った話ではない。

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