暗中串連中國與台灣結為「反日同盟」的星雲大師的真面目○週刊POST(2015.11.27-12.04) Taimocracy翻譯

暗中串連中國與台灣結為「反日同盟」的星雲大師的真面目（中国・台湾「反日同盟」結成で暗躍する「星雲大師」の正体は）○週刊POST(2015.11.27-12.04)  Taimocracy翻譯

中国の習近平国家主席と、台湾の馬英九総統が11月7日、シンガポールで首脳会談を行なった。この中台首脳会談の日本への影響は、計り知れない。中国の膨張を手前で食い止めてきた台湾が、もし中国に呑み込まれれば、日本は危機的状況に追い込まれることになるからだ。その歴史的事件の“仕掛け人”が、台湾で知らぬ者はない「超大物宗教家」だという。

中國國家主席習近平與台灣的馬英九總統在11月7日於新加坡舉行高層會談。此中台高層會談對日本的影響無法估計。中國擴張首當其衝的台灣，若被中國併吞的話，日本將陷入危機狀態。此一歷史事件的幕後藏鏡人，是台灣家喻戶曉的「宗教超級大咖」。

この人物こそ台湾の高雄市に総本山を置く佛光山寺の開祖である李国深氏、通称“星雲大師”である。

此人即是總本山位於台灣高雄市的佛光山開山祖師星雲大師（俗名李國深）。

彼は1927年に中国江蘇省揚州に生まれ、12歳で仏門に入り、1949年に蒋介石軍とともに台湾に渡った典型的な外省人である。1967年に佛光山寺を開山し、1992年に教団組織として「国際佛光会」を発足。ここ10数年で教団は急激に成長し、公称信徒は日本を含め約300万人、教団所属の僧侶は世界中に1500人いるとされる。台湾でも有数の巨大教団で、星雲大師は88歳となった今もトップに君臨している。

他出生於1927年中國江蘇省揚州，12歲入佛門。是典型的在1949年與蔣介石一起渡海到台灣的外省人。1967年佛光山開山，1992年創立「國際佛光會」的教團組織。僅十多年，就急遽成長，據稱信徒達到300萬人，教團分布在世界的僧侶有1500人。這是台灣少數的巨大教團，由今年88歲的星雲君臨主導。

星雲大師は国民党の党員で、党の顧問や中央評議員も務めた経験があり、中台双方の政治家に幅広い人脈をもつ。中国にも講演などで頻繁に渡り、両岸交流にも非常に熱心だ。

星雲大師是國民黨黨員，也是黨的顧問與中央評議委員。在台灣與中國雙方的政治家擁有廣泛的人脈。他在中國演講頻繁，非常熱中於兩岸交流。

中国国営メディアの人民網（2013年2月28日付）では、大師と習氏が会談したことを大きく報じ、〈大師は「浙江省で2006年に習総書記にお会いして以来、私たちは古い友人同士なのです」と笑顔で答えた〉と伝えている。

中國國營媒體人民網在2013年2月28日大篇幅發表，星雲與習近平會談的消息。傳聞星雲笑著說「我在2006年在浙江與習總書記首度會面後，一見如故。」

彼が会談の仕掛け人と目される理由について、元警視庁通訳捜査官（北京語担当）で中国情勢に詳しい坂東忠信氏はこう語る。

星雲被認為是馬習會的藏鏡人的理由是，非常熟悉中國情勢的前警視廳中文翻譯官坂東忠信所言。

「僧侶なのに非常に政治的な発言が多く、台湾では“政治和尚”というあだ名もつけられているほど。馬総統とも親しく、習主席とも何度も会談している。両者に歩調を合わせるように『中台統一』を主張し、中台首脳会談についても、馬総統に『ぜひ行なうように』と後押しする発言を繰り返してきました」

「雖然是僧侶，但卻熱衷政治發言，在台灣被冠上『政治和尚』之名。他與馬總統、席主席有多次會談。他主張『中台統一』且兩者步調要一致。在中台高層會談上面，多次不斷支持馬總統『絕對要舉行』。」

星雲大師は、かつて「台湾に台湾人はいない。みな中国人だ」と発言している。そうした考えを背景に、馬総統と習主席の両者と直接的な人脈をもつからこそ、中台の要人たちがこぞって彼を頼ることになるのだ。

星雲大師，還說過「台灣沒有台灣人，全部都是中國人。」以此背景思考，既然星雲是馬總統、習近平兩者的直接人脈，中台要人們必然一致信賴星雲。

中国国営の新華社の報道（2014年6月28日付）によれば、首脳会談の折衝のために訪台した中国国務院台湾事務弁公室の張志軍氏は、訪台3日目にわざわざ佛光山寺を参拝し、星雲大師と会談をもったという。張氏は今回の中台首脳会談を実現させたキーパーソンのひとりである。

根據中國國營媒體新華社2014年6月28日的報導，為了高層會議的折衝，中國國務院台灣辦公室主任張志軍訪台第3天到佛光山參拜，並與星雲大師會談。張氏，是此次中台高層會談能夠成功的關鍵人物之一。

張氏は「中国と台湾の人々が家族の情と知恵をもって問題を解決できるよう願をかけた」と語り、以前、北京でも星雲大師と会談したことを明かしている。また、台湾メディア・聯合報の取材に、星雲大師は、「今回の張主任の来訪で最も重要な意義は、『親戚訪問』にある。両岸は本来一つの家族だった。本来ならばもっと多く往来すべきだ」と語っている。

張氏說「希望中國與台灣的人能以一家人之情與智慧以解決問題」，先前在北京張氏也與星雲大師會談過。此外，台灣媒體聯合報報導，星雲大師說「此次張主任的來訪最重要的意義是『親戚訪問』，兩岸本一家。本來就應該有更多親情性的交往。」

中国では宗教は禁止され、法輪功やチベット仏教への凄まじい弾圧は誰もが知るところだが、台湾の僧侶と中国の外交官という組み合わせには違和感を覚えざるをえない。

中國是禁止宗教的，眾所周知的如法輪功、藏傳佛教被鎮壓，反而台灣的僧侶與中國外交官有此組合及交往，不能不說是很奇怪。

馬総統の心酔ぶりも台湾メディアが伝えている。聯合報（2015年2月1日付）によると、支持率低迷や景気問題などの難題を抱え、〈心の旅に出た〉馬総統は、最初に佛光山を訪れ、師に教えを請うたという。星雲大師は「習・馬会談の成功を願っている」と述べ、馬総統は「大師からたくさんのことを教えていただいた」と語っている。

馬總統的朝思暮想，台灣媒體也多有報導。聯合報在2015年2月1日報導馬遇到支持率低迷與景氣問題等難題，馬總統在「心靈之旅」的第一站便是訪問佛光山，請教大師。星雲大師說「希望馬習會能成功」，馬總統則是回以「承蒙大師諸多教誨」。

宗教家が国家外交に影響を与えているという点で、病気を治す不可思議な力で信仰を集め、ロシア皇帝夫妻の側近となったラスプーチンすら想起させる。

就宗教家影響國家政務這點看，星雲大師不由得讓人回想到俄羅斯皇帝伉儷近側，宣稱具有治病神通從而成為一方信仰之霸的Grigorii Efimovich Rasputin。

中台首脳会談前日の11月6日、星雲大師は首脳会談の実施を最大級に絶賛し、「中国と台湾間の平和への貢献が評価され、ノーベル平和賞が馬英九さんに授与されるよう願っている」との声明を発表している。馬氏も面映ゆいだろう。

中台高層會談前一天的11月6日，星雲大師發表給予馬習會最高的讚美聲明，「以對中國與台灣間的和平之貢獻來評價，希望能夠授與馬英九先生諾貝爾和平獎。」馬該覺得不好意思吧！

※週刊ポスト2015年11月27日・12月4日号