菲律賓淺水先涉：暫緩TPP，先談RECP

【Comment】

菲律賓經貿部長表示，因加入TPP要允許對參與公共建設的外國企業資本限制，這要修改國內法甚至憲法，在2016年6月前無法完成法律修改，故現階段不參與TPP的協商。與12國的智慧財產權、農產品關稅協商也是障礙。

艾奎諾政權去年四月才向來訪的歐巴馬表示將參與TPP，這是政策丕變。

相對於TPP的高標準，中國推出對抗性的RCEP標準較為簡單。菲律賓想在年底前達成協議。

菲律賓基礎建設的需求強勁，但無法符合亞洲開發銀行（ADB）與國際合作機構（JICA）的借貸標準。菲律賓因AIIB表示不與世界銀行和ADB與作對而表歡迎。

一方面菲律賓兩部長訪日，希望對日本企業招商，但泰國與印尼的條件較為優越，故菲律賓想要引導電動車與大型車的廠商。菲律賓想要透過日本的資金與技術，行銷ASEAN國家。

フィリピン、現政権はＴＰＰ不参加　中国関与の枠組み優先○日經 (2015.03.31) http://www.nikkei.com/article/DGXLASGM30H3I_Q5A330C1FF8000/

フィリピンのドミンゴ貿易産業相は30日、アキノ大統領が率いる現政権が環太平洋経済連携協定（ＴＰＰ）の交渉に加わらない方針を表明した。2016年６月までの大統領の任期中には必要な法整備が間に合わないとの判断を示した。これまで参加に前向きだったアキノ政権の変質は、日米を中心にＴＰＰの推進力を欠く現状を映し出す。

　都内で日本経済新聞の取材に応じたドミンゴ氏は、ＴＰＰ交渉への参加を巡り「公共事業に参加する企業への外国資本の規制の撤廃など国内法や憲法を改正する必要がある」と指摘した。そのうえで「我々には十分な時間がない」と語り、現政権での参加は不可能との認識を示した。

　アキノ氏は昨年４月にオバマ米大統領がフィリピンを訪れた際「ＴＰＰ参加の実現に向け作業している」と述べていた。ドミンゴ氏も「ＴＰＰはフィリピン人に有益だ」と訴え、国内の反対派をけん制してきた。

　その後の参加12カ国の交渉では知的財産権の保護や農産物の関税などを巡り意見の対立が残る。14年夏までの大筋合意という当時の目標は延長を重ねており、はっきりとした出口は見えない。

　米国主導の枠組みであるＴＰＰから距離を置く姿勢には中国の影もちらつく。フィリピンは中国と海洋の領有権の問題を抱える半面、経済の結びつきを強め、中国がＴＰＰへの対抗手段として重視する東アジア地域包括的経済連携（ＲＣＥＰ）の交渉にも参加する。ドミンゴ氏は「ＲＣＥＰはＴＰＰよりも合意が容易だ」と述べ、年内妥結を目指すＲＣＥＰを優先する構えも示した。

　中国への接近はインフラ投資の面でも目立つ。30日、都内で取材に応じたフィリピンのシンソン公共事業道路相は「インフラ整備の需要は強く、世界銀行やアジア開発銀行（ＡＤＢ）、国際協力機構（ＪＩＣＡ）では全てを満たせない」と指摘した。一方で中国が設立を主導するアジアインフラ投資銀行（ＡＩＩＢ）については「世銀やＡＤＢとは競合しない」として歓迎する意向を明らかにした。

　来日した２閣僚は日本企業の誘致に期待感をそろって表明した。とりまとめが遅れている自動車業界に対する税制優遇措置に関してドミンゴ氏は「タイやインドネシアが優位性を持つ小型車とは異なる分野の車の製造を誘致したい」と語った。「電気自動車（ＥＶ）や大型車などのメーカー数社」を優遇する方針だ。メーカー各社の提案を精査しており、近く発表するという。

　建設の市場を担当するシンソン氏は「フィリピンは労働力が豊富だが、資金や最新技術が不足している」と認めた。日本の建設会社が地場企業との合弁企業を設立すれば「東南アジア諸国連合（ＡＳＥＡＮ）市場の攻略を進められるだろう」と予測し、日比両国の企業の協力を支援する考えを示した。

（国際アジア部　外山尚之）